めぐみルーテル福音キリスト教会
「ルーテル」という名前について、聞きなれない方も多いでしょう。しかし、特に新しくできた教会というわけではありません。本当のルーテル教会とは、神の言葉であり、真理である聖書を信仰と教えの土台とする教会です。その意味では昔からあったキリスト教会と同じです。「ルーテル」とは『ルター派の人々』と いう意味であり、ルターとは16 世紀のドイツの神学者マルティン・ルターのことです。
当時のキリスト教会はキリスト教会ではありませんでした。聖書にある真の神 の言葉を土台とするのではなく、人間の権威と言葉と私的な解釈によって教会は支配され、教えられていました。人間の思い付きが、まるで神のメッセージであるかのように人々に教えられていた時代です。聖書にある神の本当の教えに気がついた人もいましたが、迫害され、「異端」として処刑されるような時代でした。キリスト教なのに、イエス・キリストがご自分のいのちを投げ出して、全人類に無償で与えたいという『完全な救い』を全く与えなかったのです。ルターをはじめとする 何人かの神学者たちは聖書の真の教えに気がつきました。彼らはキリスト教会を元に戻そう(聖書に)としました。しかし、教会は聖書に、真の神に戻ることを拒みました。
ルーテル教会とはルターを信奉する人々の集まりではありません。しかし、ルターが聖書から直接教えたように、神の恵みと信仰とイエス・キリストのみによって与えられる永遠のいのちと神の祝福の約束に信頼している人たちのことです。ルーテル派の人々は、聖書の神の言葉が曲げられたり、人の教えによって変えられたりすることを受け入れません。私たちの拠り所は神のメッセージです。神のメッセージのみが神の全ての祝福を届ける聖霊の力を有しているからです。
はじめにリチャード・ペター宣教師によって、水戸での私たちの教会の伝道が始められました。それは1959年頃のことです。この頃はまだ「教会」という建物を持っていませんでしたので、旧県庁の一室を借りて集会を開いたり、聖書研究をしていました。また、信者さんたちが提供してくださるご家庭を集会所としていました。その頃は一人ひとりが聖書をもっていたのではなく、一冊の聖書で集会を開いていたそうです。
そして現在の場所に教会が建てられたのが1963年。といっても、現在の「事務所」が教会として用いられていました。現在の礼拝堂は1966年に建てられました。教会として組織化されたのは1981年のことです。
初代の牧師はリチャード・ペター牧師。ペター牧師は水戸に来られる前は新潟で仕えておられました。水戸に来てから1991年頃までこのめぐみ教会で仕えてくださいました。その次にジョン・へリング牧師(1998年まで)、その次はジェームス・シェラド牧師(2003年まで)そして、押野福市牧師。(2005年まで責任牧師) 現在は芳賀弥男牧師(2003~)によって牧会されています。
「めぐみ」という名前はもちろん聖書から取られました。しかし、聖書にある「めぐみ」を、私たち人間は完全に理解することができません。それは簡単に要約すると「受けるに値しない者が、受けるに値しない祝福を、無償で、わけ隔てなく、無条件で与えられること」を意味しています。
それは人間にはなく、神のみがお持ちである愛です。罪を犯し罪の永遠の刑罰にしか値しない全ての人間のために、神であるイエス・キリストの尊い命の身代わりによって、全ての人の神の永遠の祝福を無償で与えてくださるという聖書の主要内容を表しています。私たち全ての人間は自分の行いではなく、この神の恵みのみによって救われるのです。もっとも簡単に言うと、めぐみとは「神からのプレゼント」と言う意味です。私たちの教会はこの神のめぐみに感謝するとともに、神の恵みをはっきりと宣べ伝えていきます。
めぐみルーテル福音キリスト教会は、初期教会から保たれてきた聖書に基づいた信仰告白を保ち、実践しているプロテスタント教会です。統一教会(日本基督教統一神霊協会)、ものもの塔(エホバの証人)、モルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)、その他の新興宗教の団体とは一切関係ありません。